文/本間 吾里砂
トレーラーハウス型無人宿泊施設を開業
北海道ジェイ・アール都市開発は、函館駅に隣接するパーク&トレイン駐車場に無人宿泊施設を2026年1月に開業予定です。同施設は2019年12月に札幌琴似店を皮切りに、千歳店、富良野店と拡大してきた「JRモバイルイン」の四号店で、住居開発の分野でJR北海道グループと連携を重ねてきたミサワホームグループと協力して開発します。これまでの〝コンテナ〟ではなく、〝トレーラーハウス〟を2台1組で10台5室の客室空間を提供するのが4号店の特徴です。ゆったりとした寝室、下段がソファベッドになった2段の『バンクベッド』を配したリビングルーム、シャワールーム、トイレなどを完備しているほか、室外には周辺の景色を楽しめるウッドテラスを設けています。函館駅と函館運輸所の間に位置し、全室から間近に車両を見られるのが最大の魅力。一室に4名まで宿泊できるため、家族や友だち同士での利用にも便利です。
なお、既存の「JRモバイルイン」同様、お客様の確認、客室の解錠番号通知等は施設内の無人受付カウンターでオペレーターを介して行います。

好調を持続中!「キハ40トレインルーム」
有数の観光地である函館には、JR北海道ホテルズが運営するJRイン函館の「キハ40トレインルーム」もあり、2022年の新設以来、好評いただいています。同客室は、「キハ40を自由に見て、触って、撮影して、体感してもらおう」をコンセプトに開設したもの。国鉄時代から使用しているキハ40形車両から取り出した鉄道部品と社員教育用に制作した運転台等を設置しており、鉄道ファンだけでなく、キハ40を利用したことのある人ならだれでも懐かしい雰囲気を味わえます。窓から列車や線路を眺められるのも、宿泊するお客様に好評です。
JR北海道グループは、「JRモバイルイン函館」やJRイン函館の「キハ40トレインルーム」を通じて、函館を訪れる人々へ特別な宿泊体験を提供するとともに、駅を中心とした新たな人の流れを生み出し、地域経済の活性化に貢献することをめざしています。

