
北海道遺産の名建築4選
「北海道遺産」とは、次世代へ引き継ぎたい北海道の宝物のこと。2026年3月時点で74件選定されている中には、歴史的な建物や特徴的な街並みも含まれています。春のJRで、北海道遺産の名建築を巡る旅はいかがですか。
道央エリア
ニッカウヰスキー北海道余市蒸溜所(余市町)

日本のウイスキーの父・竹鶴政孝氏が1934年に建設した蒸溜所です。1936年にモルト原酒の製造が始まって以来、今も当時と変わらない「石炭直火蒸溜」製法で蒸溜と貯蔵が行われています。ウイスキーの本場スコットランドを思わせる建物が北海道遺産に選定されたのは2004年。ウイスキーのミュージアムや製造工程を見学できるガイドツアーも人気です。限定ウイスキーを含めたテイスティングコーナーもあるので、ぜひJRで出かけましょう。
| アクセス | JR余市駅から徒歩約5分(正門入口/要予約)、徒歩約10分(ショップ側入口/予約不要) |
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道南エリア
函館西部地区の街並み(函館市)

1859年に開港した函館は、西欧文化を取り入れた街として栄えてきました。市内の西部地区には、旧函館区公会堂やハリストス正教会などの洋風建築をはじめ、独特の和洋折衷様式の商家や住宅が多く残されています。これらの建物が、函館山から函館港に向かう多くの坂や路面電車が走る風景と調和して特色のある街並みを作り上げています。1989年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されており、2004年には北海道遺産にも選ばれました。
| アクセス | JR函館駅前から市電で約6分(「十字街」電停) |
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道北エリア
増毛の歴史的建物群(増毛町)

ニシン漁で栄えた明治から昭和初期の面影を残す「増毛町の歴史的建物群」は、2001年に北海道遺産に選定されました。国指定重要文化財「旧商家丸一本間家(きゅうしょうか まるいち ほんまけ)」をはじめ、石造りや木造の建物が点在する旧増毛駅前の「ふるさと歴史通り」を歩くと、タイムスリップしたような感覚が味わえます。高倉健さん主演の映画『駅 STATION』にも登場した「旧多田商店(風待食堂)」は、4月下旬から11月上旬まで増毛町観光案内所として活用されています。
| アクセス | JR深川駅から車で約1時間15分(旧多田商店) |
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道東エリア
旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群(上士幌町)

かつて帯広駅と上士幌町の十勝三股駅を結んでいた旧国鉄士幌線。森林資源の運搬を担い、地域を全国屈指の木材生産地にした路線でした。1988年に士幌線が廃線となりましたが、今も点在する美しいコンクリート造りのアーチ橋梁群が2001年に北海道遺産に選定されています。なかでも人気を集めているのが「タウシュベツ川橋梁」。糠平湖の水位の変動により見え隠れする「幻の橋」は、ぬかびら源泉郷にある展望台から眺めることができます。
| アクセス | JR帯広駅から車で約1時間30分 |
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