札幌駅周辺地区の景色を大きく変える「北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業」は、いよいよ新しいフェーズへと動き出しています。建設費高騰といった社会情勢を踏まえ、プロジェクトを着実に前へ進めるため、当初の両地区の建物を一体で整備する計画から、街区ごとに建物を分けて段階的に整備していく方針へと計画を見直し、事業を推進しています。
再開発ビルは、西1丁目の高層棟と西2丁目の低層棟からなり、延べ床面積は約32万6500平方メートル。2つの建物を連絡デッキで接続することで一体性を高め、創成東エリアへと続く新たな「歩行者ネットワーク」を形成します。



駅周辺の回遊性を高め、にぎわいを生みだす新たなハブへ
先行して建設が進められる西2丁目(低層棟)は、地上11階、地下2階建てです。北海道の魅力を発信する商業施設を核に、訪れる人が自由に憩える「駅前広場アトリウム」や「パブリックスペース」を設け、新たな交流やにぎわいを創出します。上層階にはクリニックモールやスカイガーデンを整備。地階には地下鉄東豊線へつながる動線を計画することでまちの回遊性の向上を図ります。


パブリックスペース(西2丁目)※イメージパース
新幹線駅と直結する新たなランドマークへ
西1丁目(高層棟)は、地上34階、地下4階建て。国際水準のホテル、市内外の企業を呼び込む高機能オフィス、商業施設、展望施設などを備えた最大高さ230mの建物を計画します。北海道新幹線札幌駅と直結する施設としての特性を活かし、西2丁目とともに交通結節機能とおもてなし空間を兼ね備え、北海道・札幌の魅力を発信する交流拠点を実現します。
2つのバスターミナルを整備
西2丁目は2027年度に着工し2030年度の竣工を、西1丁目は2030年度に着工し2034年度の竣工を目指しています。両建物の1階にはバスターミナルを整備。西1丁目が完成するまでの間は、路上に点在している仮設のバス乗降場を、先行して完成する西2丁目へと極力集約させることで、バス利用者の利便性の向上を図ります。
「世界へつながる“さっぽろ”の新たな顔づくり」を目指して
計画全体では、コージェネレーションシステム(CGS)や地域冷暖房(DHC)を取り入れるなど、環境への配慮とともに総合的なエネルギー効率の向上を図ります。さらに、災害時には帰宅困難者を受け入れる一時滞在場所としても機能し、安心・安全な街の基盤づくりを行います。
再開発は周辺エリア一帯に新たなにぎわいを生み出す役割も期待されています。新幹線札幌開業を見据え、進化していく札幌駅周辺のこれからの姿に、ぜひご注目ください。